イタリアンじゃない私に、妻が「レオン」というファッション雑誌を買ってきた

こぼれ話

私は髪の毛が濃い

フサフサだ

でも、ファッションへの興味は、ことさら薄い

そんな私を危惧した妻がファッション雑誌を買い与えてくれた(サンキューベリマ)

それが「LEON」

あの、イタリアンマフィア的ファッションを多く紹介し、ちょい悪オヤジのバイブルとも云われた有名雑誌です

そこには、イタリア人モデルが見事なまでにマフィア的スーツを装着しまくっている写真の数々が掲載されています

LEON 2016年 10月号

主婦と生活社
2016-08-24

 

確かに

私はハタチの頃から体型だけはキープしている、痩身キーパーマンです

身長170.5センチ、体重58㎏、という腹も出ていない痩身マンです

少々の細身衣類などは着こなし倒せちゃうわけです

ユニクロのウルトラスーパースキニージーンズという、ちょっと脚力を鍛えた男性では両足の血が止まって死んじゃうような極細ジーンズも軽くはきこなしまくりです

かといって、こんな↓ではない

 

とにかく、問題なのはLEONのファッション

妻は「これなんかどお?」と無責任に勧めてくるのですよ

そんな彼女には

大きな見落とし誤認

或いは視力低下の疑いがあります

モデルがイタリア人なんだよ!

見ろ!彼の脚を

地球の中心に向かって伸び伸びに伸びまくっているではないか

日本人離れを絵に描いてネギしょわせたような様である

当たり前だ!イタリア人だった(スマン)

見ろ!彼の腰の高さを

そこが腰なのかと疑いたくなるような位置取りではないか

それはまるで、サッカーでオフサイドトラップをも恐れずゴールの真ん前に突っ立ってるフォワード並みの高い位置取りである

高所恐怖症の私では到底耐えきれない

私はどうだ?

ショップでズボンを試着したとき

「裾はロールアップしてもオシャレですよ」と店員の言われるがままロールしてみた

「そ、そ、そんなに巻きますか・・・」と

「どんだけデカイドーナツ作るつもりですか!」と言わんばかりの熱い視線をほとばしらせながら

私にロールアップを勧めてきたにも関わらず

裾がグルグル巻きになってるのに足首が一向に見えてこない私に向かって

店員はそっとつぶやいた

「お裾直しは300円です」

そんな、安定感抜群なだけが取り柄の脚を持つ私が、LEONのズボンをはいたらどうなる?

スボンの膝でお裾直しです

 

イタリアンの顔を見たのか?

あれだけの狭小スペースに、よくもそれだけのパーツを収められるものだと感心するほどの小ささではないか

この収納上手!

顔面狭小住宅野郎である

見たところ8等身というバランスの取れた頭の小ささだ

そのくせ、目鼻立ちだけははっきりしているときたもんだ

 

私はどうだ?

帽子のサイズが64センチもあるじゃないか

もはや、頭デッカチの日本代表クラスだ!

いや、頭がでかいのではない、頭蓋骨がデカイのだ

つまりは、頭の周囲が大きいのみならず、顔の面積まで広いのである

そもそも、彼らイタリア人の頭蓋と私の頭蓋は骨格的に別の生命体のそれだ

もはや火星人と土星人くらい違う

 

彼の鼻はどうだ?

小さな顔に比して、必要以上の高さを持つデカイ鼻だ

きっと鼻くそ取り易いのでしょうね いいですね

きっとアソコもデカイのでしょうね いいですね

と想像を掻き立てる

 

私の鼻はどうだ?

眼鏡を掛けても何らの支えにもならず、眼鏡を度々ずり落とさせてしまうという、非常に慎ましやかに顔の中央にくっついているだけの代物だ

もはや、顔に二つの穴が空いてるだけの状況だ

私の成長期はとうの昔に終了している

今後、著しく脚が伸びたり、鼻が高くなったり、アソコがデカくなったり、よもや頭蓋が収縮することはないだろう

しかも私はイタリア人という種族から最も縁遠い、ゴリゴリ日本的民族の血筋であり、その末えいなのだ

イタリアンより短足なのだよ

イタリアンと比較すれば、相対的に短小なのかもしれないのだよ

他人に比較して、相対的に頭蓋だけは巨大なのだよ

 

LEONのファッションはイタリア人モデルが着ているからかっこいいわけである

こんな本は、イタリアンな人が読めばいいのだ

お願いだから、もう少し現実味のあるファッションをご提案ください(嫁へ)

わたしのファッショナブル改造計画はまだまだ続くのであった

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