昔から「猿も木から落ちる」とか「かっぱの川流れ」とか「弘法も筆の誤り」といった諺(ことわざ)があるとおり、プロや専門家でも失敗することがあります。
なので、普通に仕事をしているビジネスパーソンとしてはミスするのは当たり前です。
かくいう私も、つい先日、見事に木から転げ落ち、川に流されました。
木から転げ落ちた話
本業の仕事の話なので細かいことは書けないのですが、要はクライアントから依頼されていた仕事でミスったわけです。
見返してみれば「なんで気づかなかったのかな~」と不思議になるくらい単純なミスでした。
問題だったのは、そのミスに最初に気付いたのがクライアントだったのです。つまり、リリースした後にミスが発覚するという最も恥ずかしいパターン。
内容的には致命的なことに発展しないミスだったので、すぐに修正して再リリースし事なきを得ました。
しかし、クライアントとのやり取りのなかで対応がまずかった部分があったので、反省を踏まえて記事に書き留めておこうと思った次第です。
何がまずかったのかと言えば、クライアントからミスを指摘されたときに「言い訳」をしてしまったことです。
つまり、ミスの原因みたいなことを色々と説明しちゃったんですよね。
これ、要らないことです。
クライアントとしては、そのミスでどんな影響が出てしまうのか?ということと、どうやって修正するのか?ということだけ知りたいわけです。
要は未来の話。
なのに、延々と私が「過去の話」をするもんだから、最終的に「対応よろしく!」って電話切られました。(ちょい泣き)
後で、きちんと修正して、今後の状況も説明して、きちんと謝罪したので許してもらいましたけど、最初からこうしておけば相手が気分を害することもなかったんだろうな~と思います。
ついつい言い訳しちゃうよね
でも、仕事などでミスすると、ついつい言い訳しちゃうもんですよね。
以前サラリーマンをしていたときにも部下がミスして「これ間違ってるから修正して」って指示をだすと、必ず言い訳が返ってきてました。
なぜ言い訳をしてしまうのかといえば、それは「自分のプライドを守るため」に他なりません。
ミスはしたけど、私は本当は出来る子なんです!ってアピールです。
そんなアピールは求められていないのが常で、かえって怒られます。
ただ、私が考えるに、言い訳を聞かなければならない種類のミスもあるんですよね。
それは、発生したミスが、単純ミスなのか起こるべくして起きたミスなのかという違い。
単純ミスというのは、かっこいい言い方をすればケアレスミス。単に言い方を変えただけなので本来この行は必要ないんですが、ついつい格好をつけてみました。
ケアレスミスは単なる人的ミスなので、いつ、どこで、誰が犯すかわからないものです。
したがって、ミスが発生した理由はありません。
つまり、ミスの原因を調べる必要がないわけで、それを説明しようとすれば「言い訳」ということになってしまいます。
起こるべくして起きたミス
一方、起こるべくして起きたミスというのは、ケアレスミスと違って発生原因が必ず存在します。
その状況であれば、誰でもミスを起こす可能性を秘めている状況で起きたミス。
こういったミスは、必ず原因を突き止めて再発防止を図る必要があるので、なぜミスが起きたのかを調べなければいけません。
つまり、この種のミスの場合、発生した経緯を説明するのは「言い訳」ではないわけです。
ところが、アホな上司というのも世の中には多くてですね~
この必要な説明に対しても「言い訳だ!」として聞く耳をもたない輩も多いのが現実です。
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言い訳じゃないのに
以前、私がサラリーマン時代にちょっとミスをしたことがありました。
内容的には、外部から借りてきたUSBをPCに差し込んだらウイルス感染しちゃったというものなんですね。
で、情報管理責任者である総務の課長から呼び出されまして、
「なんでこんなことになったんだー!」と平仮名まじりに怒られたわけです。
ただ私としては、上司から渡されたUSBを、その上司の指示通りにPCに接続してファイル取込作業をしただけなので、なんで私が怒られているの?っていう疑問が満載でした。
そんな気持ちだったので「なんでこんなことになったんだー」という課長の言葉に対し、淡々と「なんでこんなことになったのか?」を説明し始めたわけです。
「うちの上司からUSBを渡されて、このファイルを取り込めって言われて、ウィルスとか大丈夫ですか?って確認したら、よく分からんから任せるとか言われて・・・」
みたいな感じで、淡々というよりダラダラと説明をしておりましたところ、案の定
「言い訳するな!」っていう決まり文句に話を遮られたわけです。
で、その課長は、外部の媒体をPCに接続する場合のマニュアルとか、ウィルスを発見したときの対処法マニュアルの説明を始めました。
正直言って、初めて聞く話です(笑)
まだ会社を辞めるとか考えていなかった時期だったので黙って聞いてましたが、正直「知らんがな」ということばかり。
結局その課長が説明していたマニュアルの存在自体を、その課長以外は社内の誰も知らなかったというオチなんですけどね。
実は、このミスが発生した原因は、私に指示を出した上司も、そして私も、さらには私の周囲にいた人々も、正しい取り扱いマニュアルを知らなかったということです。
なぜ知らなかったのかと言えば、総務が周知していないから。以上
というわけで、問題の原因が私を怒鳴っていた総務課長さんの部署にあったという、巨大ブーメランの話でした。
まとめ
いずれにしてもミスをしたら、
まずは速攻で全力で関係者に謝罪するのが良いです。(当たり前)