ネット上でも話題沸騰中のブラック企業問題ですが、けっこう身近に問題が潜んでいることを把握してしまい、この記事を書いています。
問題の発端は嫁さんの話です。
私の妻は会社勤めをしていますが、今年になって仕事から帰ってくるのがめっちゃ遅くなってまして、理由を聞いても「やることが多すぎて・・・」と漠然としたつかみどころのない答えしかしていませんでした。
ところが、つい先日、仕事から帰ってくるなり
と怒りまくっているではありませんか。
無責任発言を繰り返す糞上司
彼女が「可愛くない」と評した課長さんは私も面識がある人で、50歳手前の禿げかかったおっさんなので可愛くはないです。
と返したのですが、どうやらルックスについて評価ではないとのこと。
仕事を進める上で「コレコレこういう風に進めてよろしいですか?」みたいな感じで上司に確認を取ることってありますよね。
彼女も、可愛くない禿げかかったオッサン(課長)に同様の確認作業をしていたわけです。
ところが、課長さんときたら「君に任せる!」の一点張りなのだそうで、仕事の進め方を昨年とは違う方法に変更したい旨を相談しても、やはり「それも含めて、君に任せる!」を繰り返すばかりなりけり。
まあ、信用されてるってことで、いんじゃね?とも思ったんですが、その後に案の定、事件が起きるわけですよ、これが。
課長が「君に任せる」と言って彼女に丸投げした仕事というのが、他の部署とか取引先とか色々と調整が必要な神経を使う仕事だったんです。
ある日、他の部署の課長が、嫁の上司である「可愛くない課長」のところに怒鳴りこんできまして、なんでも「うちの係長に、俺の許可なしで作業を発注しやがった!」と抗議してきたのです。
もちろん、うちの嫁さんは、その怒鳴りこんできた課長にも作業を依頼することは伝えてあったのですが、課長の記憶違いもあって、怒鳴りこんできたという結果になってしまったわけです。
問題だったのは、その抗議を受けた彼女の上司である可愛くない課長の対応でして、
うちの嫁さんに向かって「他の部署に作業を振るのなら、俺に一言いってくれないと困るじゃないか!」と。
さらに
「そもそも、他の部署に作業依頼する場合は、課長である俺から各部署の課長に話を通すべきだろう!」
と、うちの嫁さんに向かって叱責。
なんじゃそりゃ!であります。
部下(嫁)の反撃を実況中継風にお伝えします
まあ、普通の女子社員であれば面倒くさいという思いもあって「すみません」などと形式的に謝罪して事なきを得るのでしょうが、そこは我が嫁のこと。
もともと弱気とか引っ込み思案とか、ましてや事なかれ主義といった言葉の意味が理解できぬまま大人になった暴れ馬のごとき我が嫁なだけに速攻でハゲ課長に逆襲したのです。
嫁の発言要旨まとめ
「仕事を進めるうえで、ひとつひとつ課長に確認をいたしましたが、あなたは『任せる!』の一点張りで聞く耳を持たなかったでしょう?」
「何をいまさら、『俺に一言いってくれ』とか言ってるんですか?私はちゃんと言いましたよ!あなたは聞いてなかったのでしょうけどね」
「そもそも、あの課長(怒鳴りこんできた人)も、うちの部署からの作業依頼だから、その責任者であるあなたのところに話をしにきたわけで、普通に考えれば、これだけ内にも外にも影響を及ぼすような仕事を、部下に丸投げしていいと思ってるんですか?」
「さらに、あなたは普段から何を言っても仏頂面で人の話を聞こうとする態度がぬずんs5sfぐぇg8あ5えhkb0氏えfならすぇー4い・・・・
まーーーーー雪崩のようにまくしたてちゃったそうです。
嫁にまくしたて上げられた課長の結末
結果、ハゲ課長が嫁に謝罪するという結末になったそうで、
最後に彼が「俺だって忙しくて大変なんだよ~」ってこぼしていたそうです。
ちなみに、話の途中から「ハゲ課長」と呼ばれるようになってしまった我が嫁の上司である課長は、あくまでも「禿げかかっている」だけですので念のため申し添えます。
なぜ課長は丸投げしたのか?
この出来事は課長が部下に仕事を丸投げしちゃったことが原因で発生したものです。
なぜ課長はこの仕事を丸投げしたのでしょうか?
そもそも他の部署に作業依頼が必要だったり、外部の取引先との調整も必要になるような仕事なので、進めるうえでは神経を使う仕事なのです。
したがって、本来は課長が陣頭指揮をとって部署全体で取り組んでも良いような内容の仕事だったはずにもかかわらずの丸投げ。
じつは、この手の上司が増えています。
原因は忙しいから、ということと責任を負いたくないという逃げ腰根性からきていると思われます。
神経を使って進めなければいけない仕事というのは、ちょっとしたミスでトラブルに発展する可能性を秘めているため、もしもトラブルが発生したときのことを考えてしまってるわけです。
もしも自分が中心で進めている仕事だったら、トラブルが発生した場合その上司から「何やっとんじゃ!」って怒られます。
ところが今回のように部下に丸投げしておけば、トラブルが起きたとしても自分が部下に「何やっとんじゃ!」と言えるわけです。
実際に可愛くない課長も嫁に「俺に一言いっとけ!」って言ってますからね。
考えてみれば課長のもっと上にいる上層部の人間も何かあったら下に向かって「何やっとんじゃ!」て怒鳴り散らすことで自分の責任逃れをしていると言えるので、もはや組織的な課題なのかもしれません。
部下はどうすべきなのか?
このような無責任上司が増加するなか、部下として働く人は、どう対応すればいいのでしょうか。
うちの嫁みたいに怒涛の反撃に打って出るのも手ではありますが、相手が悪ければ会社を辞めなければならない事態に追い込まれるリスクもはらんでいるので、あまり良い方法とは思えません。
こんな無責任上司との関わりで冷や飯を喰わされたのでは割に合いませんからね。
かといって、いつも言いなりになっているのも気に食わないし、精神衛生上も良くないわけです。
私が考えるに、一番いいのは「保険を掛けておく」ことだと思います。
保険というか、布石を打っておくというか、要は事前に釘をさしておくといったようなことが必要だと思うんですよね。
例えば、
今回の嫁さんの事例で言えば、最初に課長に対して仕事の進め方を確認したときに、課長が「君に任せる!」っていってましたよね。
そして、変更点など細かい部分いついて相談したり確認したときも、課長は「君に任せる」の一点張りだったわけです。
ポイントはこのときに、念を押しておくことです。
「こういう方法で進めようと思いますが、よろしいですか?」
「君に任せる」
「そうですか、で、こちらの方は私から他部署に話を持って行って良いですか?」
「君に任せる」
ここまでが、今回の嫁さんと課長のやりとり。
このとき、嫁さんは「あーそうですか、わかりました」とだけ答えたらしいのですが、もう一歩踏み込んでおくことが肝要です。
「私に任せるということは、いま申し上げた方法で進めてよいということですね。何かあったら課長の許可は取ってあるという前提で進めますね。」
と、付け加えておけばよかったのです。
これはつまり、自分に丸投げされた仕事であり作業も全て自分が進めることになっていながらも、責任だけはハゲ課長になすりつけているわけなんですね。
いざとなったら「これでOK!って課長もいったじゃないですかー!」と反撃することができますし、「責任者であり、最終判断は課長の指示を仰いでおります」と言えるわけです。
もっとも、こういった念押し言葉を最後に言われてしまうと、課長としては「君に任せる」と言えなくなるんですけどね。
本来の目的は「仕事の責任者は、課長であるお前なんだよ!」ということを課長に認識させることなので、他の言い方であっても課長の責任逃れの逃げ道を塞ぐものであればよいわけです。
それでも聞く耳を持たない上司もいる
うちの嫁さんみたいに逆襲したり、あるいは前述の方法で責任をお返しする方法で本人が責任者であることを自覚してくれれば良いのですが、そういう方法も通用しないほど狂った上司もいます。
この手の狂った上司に対し、うちの嫁さんのように逆襲でもしようものなら数倍のキレ具合で「お前、上司にむかって何言ってんだー!」って権力を振りかざし逆恨みされるのが落ちです。
おそらく前述の責任者としての立場を自覚させるような一言を付け加えたとしても「ごちゃごちゃ言ってないで君が責任もって仕事を進めればいいじゃないか!」てな具合になるでしょう。
この手の上司というのは、得てして上ばかりに意識がいってます。
弱点はそこですね。
例えば、課長をスッ飛ばして、その上の立場の人に相談したり助けを求めるというのが一番スマートな方法。
しかし、さっきも書いたとおりクソ上司の上にいるのもクソ上司だったりする確率が高いので、このスマートな方法の実現率は低いです。
では、このような責任逃れをする出世欲満載の中間管理職にとって上層部以外に怖いものは何か?
それは外部とのトラブルです。
外部を巻き込むようなトラブルなら、なおさら恐れおののくこと請け合い。(笑)
具体的な方法は色々ありますが、とにかく、まともに聞いてもらえなかったとしても面倒くさがらず上司に逐一報告と確認を繰り返しておくことです。やっぱりコレ大事です。
どうせ、この手の上司は話も聞いてないし判断もしないので、トラブルになるような進め方をしてみるというのも手ですね。
そのうえで、私は課長に全部報告してますし、逐一相談して判断を仰いでいました!って上層部に申し立てする。
どっちみち、部署の責任者は課長なわけで、そもそも論を言えば部下に丸投げしている時点でアウトなわけですから、一方的にあなたが課長にした報告や相談であっても、あなたは責務を果たしていたことにはなるわけです。
ちなみに、この方法は勤めている会社の組織が大きいほど効果的だといえます。あー恐ろしい復讐劇です。
注意しなければいけないのは、上司も処分されるでしょうが、あなたも一緒に処分されるリスクが相当高いことです。
まとめ
結局、無責任上司とまともに向き合っても自分が損をするだけなのかもしれません。
そういった理不尽な環境であれば、転職したり、いっそのこと会社員を辞めるというのも選択肢のひとつです。
ただ辞めるのでは負けたみたいで納得がいかないという人は、上記の方法で外部に「うちの会社はクソですよ~」って教えてあげるほどのトラブルをお見舞いしするという復讐をした後でもいいかもしれません。
自分はどうせ辞めるわけですから、怖いものなしです。
とは言うものの、できれば職場は仲良くやっていくのが一番なので、あまり波風を立てないほうが良いにこしたことはないんです。
そういった意味では、このようなクソ上司のことは放置して「所詮この程度の人なんだなぁ~」と心の中で軽蔑しておくぐらいが丁度良いのかもしれません。
ちなみに、私もサラリーマン時代に中間管理職を経験したので、彼らクソ上司の思いも分からないではないのです。
もしかすると、私もクソ上司だったかもしれないし…
でも、人の上に立つ人は、責任を取る覚悟と、部下への思いやりと、仕事の成功を願うことが不可欠なんだと思うんですよね。
どれかひとつでも欠けると、すぐにクソ上司呼ばわりされちゃいますからね。