ブログにしてもサイトにしても、検索ユーザーの悩みを解決するようなコンテンツを載せることが重要になってきました。
検索してヒットしたページに答えを見つけたユーザーは、他のサイトを検索し直すことはありません。
一方、ヒットしたページで問題が解決できなければ、ユーザーは他のサイトを見に行ったり、再検索をすることになります。
こういったユーザーの行動をグーグルは集計して「いかに役立つコンテンツなのか」を評価していると言われています。
しかし、いわゆるビジネスサイトのように、自分のビジネスへの「お問い合わせ」を目的に運営しているサイトの場合には、ちょっと違う考え方が存在しているのです。
コンテンツで解決させてはいけない
一般的なサイトやブログにおける「有益なコンテンツ」は、ユーザーが抱える問題を解決するものであることは、すでに述べたとおりです。
一方、ビジネスブログやビジネスサイトの目的が「お問い合わせ」の場合、そのサイトのコンテンツでユーザーの問題を完璧に解決してしまったら、どうなるでしょうか?
ユーザーは、それ以上の行動を起こすことはないでしょう。
つまり、他のサイトを訪れることもないし、
あなたのビジネスに問い合わせる必要も無いわけです。
解決させない有益なコンテンツ
ビジネスサイトでは、あなたの運営するビジネスのターゲット層に多い「悩み」や「困りごと」に関するコンテンツを提供することが一般的です。
そのようなコンテンツを多く掲載することによって、ターゲットの検索にヒットしやすくするわけです。
ここで問題なのは、検索したユーザーの問題を「全て」解決してはいけないということです。
かといって、問題提起だけして「詳しくはお問い合わせください」なんてことをすれば、たちまち離脱されグーグルの評価が下がってしまいます。
評価が下がれば検索順位も下がりますので、サイトへの訪問者がいなくなるという本末転倒な事態がおこりますよね。
ポイントは、「全て」を解決しないコンテンツ。
つまり、大部分は解決してあげるコンテンツを提供するということです。
全てを解決しないコンテンツ
最近、この手のコンテンツを見かけるのが法律事務所のサイトです。
「よくある質問コーナー」などを設置して、一般的な質問にQ&Aで答えていく形のコンテンツなのですが、必ず質問内容が一般的なんですよね。
本当に「よくある質問」ばかりなんです。
イレギュラーなパターンの質問は設定されていません。
法律の取り扱いというのは、一般的な内容であるか、前提条件を限定しないと明確な答えが出ないケースがほとんどです。
ちょっとイレギュラーな部分があるとケースバイケースで判断しなければならないことが多い。
したがって、多くのユーザーが検索しそうなキーワードでコンテンツを作りながらも、内容はあくまでも「よくあるお悩みごと」というパターンになりがちです。
こういったコンテンツで、ユーザーには「一般的な基礎知識」を提供しつつ、「それ以上の詳しいことは、問い合わせてください」という導線になっているわけですね。
まとめ
ブログそのものが収入源だったり、サイト運営が自分のビジネスであれば、提供するコンテンツで検索ユーザーが抱える問題を完全解決するのが理想です。
しかし、お問い合わせを目的に運営しているサイトの場合、SEOで良しとされるような「有益なコンテンツ」が必ずしもベストとは限らないと言えます。
コンテンツを読み終えたユーザーが、「もう少し詳しく知りたい」という適度な欲求をもってくれるのがベストではないでしょうか。
もっとも、本当に何も解決してくれない無益なコンテンツ群のサイトには、そもそも訪問者が来ないので、その辺のバランスが難しいところなんですけどね。