この記事を書いているのは4月28日(金曜日)です。
そう!世の中の一部はプレミアムフライデーです。
このプレミアムフライデーには賛否両論あるところですが、消費の底上げ&長時間労働縮減という、現在の日本が抱える2大プローブレムを一遍に解決してしまうかもしれないナイスアイデアなわけです。(たぶん)
そんなプレミアムフライデーをブラック企業が導入したらどうなるのかを、勝手に想像して書いてみました。
ブラック企業といっても、中小規模の会社では実際のところ月末の金曜日に15時退社するなんてことは実行不可能なケースが多かろうと勝手に想像し、今回は比較的大規模な会社という前提で話を進めます。
まずは幹部が率先して休むべきだ!
大きな組織が休暇取得を促す場合、よくあるのが「幹部が率先して休めば部下も休みを取りやすくなる」という根拠の薄い理論です。
この理論に基づいて上層部から「幹部の50%はプレミアムフライデーを活用すること!」なんていう感じの通達がでます。
幹部は致し方なく15時から休暇を取って帰ります。
部下は月末で忙しいので、管理者不在の状況下で仕事をすることになります。
そんなことないでしょ!って思った方へ
そもそもプレミアムフライデーの活用は企業単位で取り組むべきものなので、個人単位で「休める人だけ休む」ようなものではありません。
したがって、上記の例のように一部の幹部社員だけがプレミアムフライデーを活用するなんてあり得ないでしょ!って思いますよね。
建前は、そのとおりなんです。
でも、実際は違ってるんです。
想像の話のはずなんですが…
実際は違うって書くと、想像の話じゃないの?っていうことになります。
はい、想像の話ではなく実際の話を書いてます。(あっさり自白)
どこの会社かというと、うちの嫁の会社での出来事です。
このブログでも以前からネタにしてきた嫁の会社(軽いブラック)では、プレミアムフライデーの活用率が低いとの本社からの忠告を受けたそうです。
そこで、月末金曜日の休暇取得率を上げるため幹部が率先してプレミアムフライデーを活用したという話です。
プレミアムフライデーの問題点はココ
実は、嫁の会社が悪いというより、プレミアムフライデーの捉え方が間違ってるわけです。
冒頭にも書きましたが、プレミアムフライデーの目的は消費拡大と労働環境の整備です。
まあ、どちらかといえば消費拡大のほうが8:2くらいでウェイトは高いです(個人的見解ですが)
月末金曜日という一般的には一番忙しいはずの日に、あえてプレミアムデーをぶつけてきたのには、それなりの理由はあるのですが、根本が解決されないと、どうもこうもしがたいですよね。
根本的な問題というのは、仕事量の問題のこと。
やるべき仕事が山積みで、今日中にやらなければならないことも盛りだくさんの状況です。
でも15時で退社しましょうっていうね。
無理。
解決方法はあるの?
解決方法とすれば、プレミアムフライデーには15時で会社を閉めるという方法が考えられます。
これは内向きの話だけではなくて、外(取引先)に対しても
「〇月〇日金曜日はプレミアムフライデーのため業務は15時までとさせていただきます」とアナウンスしておく必要があります。
ただ、そんなことすると、ライバル会社が得意先に「わが社は休みなしで対応いたします!」って営業かけてくるリスクが発生します。
なので経営陣としては全社を挙げて「お休み」にはできません。
あるいは、山積みの仕事を残し「目をつぶってエイヤー!って帰る」方法も考えられます。
でも、今日中にやらなければならない仕事がある人は休めないわけで、結局そういう人から不平不満が出てしまいます。
まとめ
プレミアムフライデーをみんなが利用できれば問題無いんでしょうけどね。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉があります。
でも実際には、みんな一緒でも赤信号は渡れないんですよね。